僕らの勇気未満都市はとんでもないものを盗んでいきました
●僕らの勇気未満都市2017の感想と20年間の想い②~ドラマの感想~
の続きです。
ドキドキワクワクしながら迎えた当日。
自分が出るわけじゃないのに(笑)緊張しながらテレビを見始めました。
最初に出てきたのは、なんと当時の映像でした!(当時のドラマの続きだからそりゃそうなんですが(笑))
その映像を見ただけで、私はウルウルしていました。
まず、当時の映像を、こんなデジタルの、きれいな映像で見れるとは思っていなかったからです。
そして、主要メンバーがどんどん出てきました。
当時を知っている&嵐ファンの私は、今まで、ほとんどキンキキッズとのドラマの共演がなかった嵐のメンバーが、キンキのお二人と一緒の画面にいることがとても嬉しかった。
何より、20年前と同じ人達が今、目の前にいるのが感慨深かったです。
小原君が初めて画面に出てきたときは叫びました!
嘘じゃなかった、本当だった。
小原君、待ってたよ!っていう想いと、お帰り!っていう想いと、一般の人なのに出てくれてありがとう!っていう想いが混ざって、またウルウル。
途中で、光一君、剛君、相葉君、松本君、そして小原君が全員揃った場面がありました。
もう、嬉しくて嬉しくて、号泣しました。奇跡ってこれのことだ、と思いました。全員揃ったのもそうだし、相葉君と松本君が、当時と似た服装で現れたのも嬉しかった。
そして、泣きながらも、キンキキッズの曲名等がもじってある小道具が多くて、毎回クスクス笑っていました。他にも、あのセリフとか、いろいろ出てきたんですよ(笑)
何より、キンキのお二人の掛け合いが楽しすぎて、仲良しすぎて、それでも笑っていました。
もう一ついいなぁ、と思ったのが、現代の子供達が出てきたことです。小学生から、20歳未満の子たち。
しっかりと、気持ちが受け継がれている、と思えたんです。
さて、ここまでは人に対しての気持ちを書いてきました。
これからは、物、つまり、題材についての気持ちです。
あらすじとしては、大きく言うと、20年前の大人を殺す殺人ウイルスが蘇りました。しかし、それを絶対認めない国家。それを認めさせるために戦う主要メンバーの5人、という感じなんです。
でも、私はずっと、これ、何かに似てる、と思いました。それは、福島の原発事故です。
この20年の間、再放送もDVD化もされなかった理由の一つに、この原発事故があると、私は思っています。関係ないかもしれませんが・・・。
キンキのお二人が、昔の恋人に、危険だから、急いでここ(幕原)を出たほうがいい、と伝える場面があります。
しかし、その恋人は、簡単に言わないで、仕事だって子供の保育園だってあるんだ、そんな引っ越す余裕なんてないんだ、って言い返すんです。
これ、凄くわかる気がしました。東北に住んでるからかもしれませんが、原発事故の後、危険なのはわかってた。だけど、簡単に引っ越しなんて出来なかった。見て見ぬふりではないけれど、この場所で、前に進むしかないんだ、って思ってたのを思い出しました。
そしてもう一つ。相葉君演じるアキラの言葉に、『忘れろ、全て忘れるんだ!』というものがあります。
これも、大体の大人だったら、そうするんじゃないか、って思ってしまう自分もいました。
さらに、松本君演じるモリが、幕原から出た後、ウイルスが移るから近寄るな、とかいろいろ言われた、ということも言っていました。
これも、同じ感じだな、って思いました。アキラも、モリも、もちろん他のメンバーも、それぞれ大変な想いをして、たくさんのものを背負って大人になったんだな、と。
私自身も、20年の間に、震災も、それ以外の事も、たくさんの事を経験して大人になりました。
松本君と同い年ということは、松本君達も、嵐ということは置いておいても、モリやアキラとしてだけではなく、相葉君として、松本君としても、もちろん、他のメンバーも、自分自身として、20年という時を歩んできたということです。
その20年の想い等も重なった上でのそれぞれの演技に、私は何回も泣きました。
そういう事を全部含めて、とても良い、私にとっては奇跡が起きたドラマでした。
最後に、ドラマの中で、光一君演じるヤマトが、こんな言葉を言いました。
『今の自分を、あの時の自分が見たら、いったいなんて言うんだろう。』
これは、ドラマを見終わった後も、ずっと私の心に残っています。
私も同じことを思いました。20年前の、中学生の私が、今の私を見たら、いったいなんて言うんだろう、と。
改めて、仕事も、生活も、遊びも、全てにおいて、本気で楽しんで、頑張っていこうと決めました。
当時の小さかった自分に、『今、楽しいよ!大人って楽しいよ!今が一番幸せだよ!』って胸張って言えるように。
キンキキッズのお二人、デビュー20周年、おめでとうございます。スタッフの皆さん、いろいろ問題はあったでしょうが、このドラマを復活させてくれて本当にありがとうございました。嬉しかったです。
そして、小原裕貴君、一般の人になってかなり経つのに、出演してくれてありがとうございました!