ブドウ糖の品格

道端に咲いた真っ赤な彼岸花に

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安い、うまい、溶けやすいの3拍子揃ったビーレジェンドシリーズから増量したい人のためプロテイン、が発売されました。

 

メーカーはこの製品の特徴を3つ紹介しています。

①身体作りに必要なタンパク質を配合

②増量のための炭水化物を配合

③溶けやすく飲みやすいコーヒー牛乳味

 

これはハードゲイナ―（痩せ型で筋トレをしてもなかなか体重が増えない人）に朗報！かと思いきや、製品情報をよく見てみると買うと損をするものだということが分かりました。

 

そこで、ビーレジェンドZOURYOを買ってはいけない理由と代替案を紹介します。

 

 

 

 

ＺＯＵＲＹＯの成分表示を見てみると、体重を増やすためのプロテインであるにも関わらず、従来品とそれほど変わらないことが分かります。

 

ビーレジェンドと他社製品との比較はでしてあるので、今回はビーレジェンド製品内での比較のみ行いました。

 

ノーマルシリーズで最も価格の安いナチュラルと炭水化物を多く含むベリベリベリー風味を比較対象としました。

 

以下がビーレジェンドが公開している1食分あたりの栄養成分表示です。

※小数点をそろえるために一部四捨五入しています。

 

　

	ナチュラル	ベリベリベリー風味	ZOURYO
エネルギー	108kcal	113kcal	113kcal
タンパク質	20.8g	20.2g	15.7g
脂質	1.3g	1.3g	1.0g
炭水化物	3.1g	5.3g	10.4g
ナトリウム	50mg	45mg	41mg
価格(1kgあたり)	2,600円	3,100円	3,980円

 

まず、ZOURYOの炭水化物が多いことは一目瞭然でしょう。

 

しかし、ベリベリベリー風味と比較してその差はたった5gです。

 

１日３食分飲んだとしても15gしか変わりません。

 

炭水化物1g≒4kcalなので、15gだと約60kcalしか多く摂れないことになります。

 

これはキットカット１個分と同等程度です。

 

それだけでなく、タンパク質が15gと他のフレーバーより約5g減っているので、トータルのエネルギー量はほとんど変化がなくなっているのです。

※タンパク質1g≒4kcal

このように考えると、ZOURYO１袋当たりの金額が3,980円なのはとても割高です。

 

つまり、ZOURYOを買うのではなく、ビーレジェンドプロテインを購入して＋αの食事で炭水化物を補った方がいいということになります。

 

 

＋αの食事で補うと言っても、どうすれば効果的なのか。

 

マルトデキストリンをプラスすることをおすすめします。

 

 

 

マルトデキストリンは糖質（炭水化物）の一種です。

 

糖質には、単糖（ブドウ糖など）、二糖（砂糖など）、多糖（セルロースなど）がありますが、マルトデキストリンは多糖に属します。

 

マルトデキストリンとして有名な粉飴（商品名）は100gあたり　96ｇが炭水化物で、残り4gが水分、エネルギーは384kcalです。

 

 

 

 

糖質の消化吸収スピードは単糖が最も早く、次いで二糖、そして多糖の順に遅くなります。

 

しかし、マルトデキストリンは他の食品に比べると消化吸収がかなり早い部類に入ります。

 

そのため、日常生活で一度に大量に摂取すると血糖値が急激に上昇し、身体に負担をかけることになります。

 

また、そのような日々が継続すると糖尿病のような生活習慣病にもつながる恐れがあるので摂取には注意が必要です。

 

しかし、筋トレ中に摂取すると体重の増加が期待できます。

 

 

 

 

筋トレの際に、筋肉はエネルギーを消費します。

 

このとき、筋肉や血中に蓄えられているエネルギーが無くなったとき、筋肉は筋肉自身を分解してエネルギーを生み出します。

 

車はガソリンがなくなると走れませんが、人間の体はエネ�
��ギーがなくなると自分の肉体を削って走ろうとします。

 

筋トレをすると逆に筋肉が減っていくという現象が起きるのです。

 

このように、筋肉が分解される状態をカタボリックと呼びます。

 

カタボリックを防ぐために、マルトデキストリンを摂取し、筋肉や血中にエネルギーを送り続ければいいのです。

 

また、糖質を摂取することはカタボリックを防ぐだけでなく、インスリンを分泌させ、筋肉の合成を助けることにもつながります。

 

糖質を摂取すると血糖値が上がります、すると、血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。

 

インスリンには筋肉の材料であるアミノ酸を運ぶ作用があり、これにより筋肉の合成を助けます。

 

つまり、タンパク質だけを摂取しているよりも効果的に筋肉を増やすことができるのです。

 

このように、筋トレ中に吸収の早い糖質であるマルトデキストリンを摂取することは

①カタボリックを防ぐ

②筋肉の合成を助ける

という効果をもたらします。

 

筋トレの内容や時間にもよりますが、マルトデキストリン60gを水に溶かしたドリンクを筋トレ中に数回に分けて飲むといいです。

 

自分の筋トレメニューで消費されるカロリーを補えるようにお好みで調整してください。

 

ちなみに、体重60kgの男性が腕立て伏せ、腹筋、懸垂などの自重トレーニングを３０分行ったときの消費カロリーは約250kcalと言われています。

 

 

 

 

粉飴という名称から「筋トレ中に砂糖水を飲むのは・・・」と尻込みしてしまうかもしれません。

 

しかし、マルトデキストリンの甘さは砂糖の1/3程度です。

 

水に大量に溶かして、やっと縁日の綿あめ程の甘さになります。

 

通常のプロテインはもとから甘ったるいものが多いですが、すっきりした口当たりのビーレジェンドと組み合わせると、少し砂糖を加えた程度に甘さが増加するだけです。

 

筋トレ後だけでなく筋トレ中にも飲みやすいビーレジェンドとの組み合わせるのもおすすめです。

 

 

2016年8月から販売され始めたビーレジェンドZOURYOですが、内容の割に価格が高いので、通常のビーレジェンドプロテインとマルトデキストリンで代用する方がお得で効果的です。

 

マルトデキストリンは一度に大量に摂取することを日常的に行うと生活習慣病の危険性があるので注意が必要です。

 

しかし、もともとは摂食障害や病中病後のエネルギー補給として使用されるものなので、適切に摂取すれば問題ありません。

 

糖質としては低甘味なので普段の食事に少し加えたり、水に溶かして飲むと多くのエネルギーを摂取することができ、バルクアップが期待できます。

 

痩せ型で筋トレをしてもなかなか筋肉が付かない人におすすめです。