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ノー、ジム。
ノー、銭湯でした。
あれから
ずっと家に。
進歩のマークブドウ糖
その日は
急に退院できることになり
うれしい気持ちで
いっぱいでした。
退院して思うことは
娘に一刻も早く逢いたい。
仕事終わりを家で待つほど
気持ちに余裕はなく
パパは透析日だったので
一人で仕事場近くまで
迎えにいきました。
家族にはずいぶん無理を
させていました。
パパは有休を取ってくれ
朝から夕方まで
ずっと病院にいてくれました。
娘はパパと一緒に仕事前に
会いに来てくれて
仕事終わりに又病院に来る毎日。
時には2人で外食後に
再度会いに駆けつけてくれる日も。
この負担を取ることが
退院の理由の一つでした。
家に帰り
リビングの一角の指定席
私の大好きな場所に
座れた瞬間、
帰ってこれたと
でも、健康ではない状態で
ごめんなさい…と
複雑な想いが心を
ぐるぐるしていました。
たちまち困ったことが食事でした。
ガン細胞のエサがブドウ糖と
わかってから
炭水化物を食べることに
抵抗がありました。
この時点では大豆製品が
私にとっての禁忌食品とは
知らなかったので
お豆腐ともずくだけが
安心に口にできる食材でした。
久しぶりの家での夜。
パパの眠りが浅いことに
気付きました。
うなされているような
感じにもとれました。
枕カバーには
たくさんの髪がついていて
パパの苦悩が伝わりました。
私には見せない。
パパの強さに涙が出ました。
娘は私の傷痕が気に掛かるのか
別の部屋で寝るようになりました。
翌朝、『よく眠れた
』との言葉で

娘の優しさを知りました。
何が何でも勝つしかない

涙が出る時間より
笑顔の時間を増やそう。
もっと勉強して最善を見つけよう

と徐々に気持ちが強くなりました。