錯乱 家を買う。をギャンブルにしない。
2017年9月3日
前回の続きです。
消灯後の謎の光る球体とカーテンに浮き上がる墨文字は、一般病室に移った初日の夜まで続いたけれど、その後は平穏な日々。
さて、実家に戻ってWOWOWで映画『運命を分けたザイル』(2003年/英国)を鑑賞中、登山中に遭難した人が生死を彷徨うシーンがあり、詳細は以下の通り。
「恐らく意識が混濁して錯乱状態だったのだ。頭の中で一つの曲が回りだした。ボニーMというバンドの曲だが、僕は彼らが好きじゃない。同じ曲が鳴り続けた。何時間もだ。頭の中から追い出そうとした。ほかの事を考えたい。僕はうんざりした。ボニーMが葬送曲かと」
Boney M. 「Brown Girl in the Ring」はコチラ↓
映画では、↑の1分頃から始まるサビの部分が大音量で無限ループ。生きるか死ぬかの時に、こんな呑気な曲が大音量で脳内に流れたらさすがに嫌になるわ。ボニーMに罪はないけど(T_T)
これを観た瞬間、ハタと「私がHCUで聴いた無限ループ音楽もこの現象では!?」と。そしてちょうどネットで「HCU」について調べていたら「ICUシンドローム(ICU症候群)」というのを発見しました。
【ICUシンドローム】
ICUやHCUは一日中電気が点いていて時間の感覚を失いやすく、全身チューブに繋がれ身動きが取れず、周囲の機械音や騒々しさから精神状態に異常をきたす場合がある。症状は、せん妄、錯乱、幻覚、幻視など。夢と現実の区別が付かなくなり、医師や看護師に敵意を抱いたり(被害妄想)、ひどい場合は点滴を引き抜いたり暴れる事も。手術の際の麻酔も影響する事がある。
ォオー!!(゚д゚屮)屮
まさに、ICUでの謎の文字や光る球体、無限ループの音楽ではあーりませんか。
確かに、消灯後、窓の外から初老の男性と若い女性の話し声がずっと聞こえて来たり(いるわけない)、一人の女性ナースが私にすごい敵意を抱いていると感じたりしていました(ナースコール押さずにテーブル上の物を取ろうとしたり、弾圧ストッキングとフットポンプを「暑いからヤダ」と拒否る不良患者なので「命に関わるからやめて下さい!」としょっちゅう怒られてたのもありますが…)。
病室での怖い体験が、実は一時的な精神状態の問題だった事がわかり安心しました。
ですが。なぜ「ワルキューレの騎行」と「ミッキーマウスマーチ」&梅沢富美男の「夢芝居」のコラボとB’zの「ウルトラソウル」の無限ループなのか、全くもって謎です。ファンでもなんでもないし。でも自宅で全曲YouTube検索すると、見事に細かい音色まで再現されているのがわかりました。人間の脳ってすごいなぁ…(;´Д`)
とはいえ、フルコーラスで聴いた事ないから、サビの部分だけ無限ループというのは納得ですがw
そういえば術前に「術後にベッドで暴れたら手足を拘束していい」という書類にサインしたのを思い出した。
幽霊の正体見たり枯れ尾花 ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
錯乱 つくるって、ワクワク


















